英単語 正しい使い分けを勉強してすっきり英会話
日本は名水の国と言われています。
美しい山河が作り出す水には清涼感があって、そのおいしい水のもとに茶道が発達し、芸術の域にまで昇華されていったのだと言われています。
そんなことが関係しているのかどうかわかりませんが、英語で「水」を意味する単語である water から真っ先に想像するのは、まさに冷たくておいしい飲み水というイメージではないでしょうか。
しかし、文化の異なる英語圏の人々にとっては、water は冷たい水というイメージではないようです。
日本と違って合理的に、「水素と酸素の化合物である液体」というとらえ方をするようなのです。
その結果と思いますが、水には温度差を求めないようなのです。
日本人が「水」と「お湯」を、別の単語として明確に区別しているのに対して、英語ではお湯は hot water(熱い水)として表現し、あくまで水の一種に過ぎないことを表しています。
熱湯ならば「沸騰している水」なので、boiling water と表現します。
「水」はどうなっても「水」であり、熱くても冷たくても「水=water」なのです。
国によってものごとの捉え方が違っていて、その考え方が国の言語にも明確に反映されているんですね。面白いものです。
他国の言語を学習するものとしては、その考え方の違いをよく知っておくことも、一方では必要ではないかと思います。
日本では、レストランなどに入った場合には、すぐに店の人が水を持って来てくれますが、外国ではそうは行きません。
水が欲しかったなら
May I have some water, please ?
と言って頼まなければいけません。
文化の違いというは本当に面白いものですね!
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