トップ英単語小話「オタク」が英語になった

第12話:「オタク」が英語になった

「オタク」というと、一つのジャンルに異常にこだわる人達をさします。日本語としても比較的新しい見慣れた言葉です。

この「オタク」が英単語になっていることを、あなたは知っているでしょうか?

オタクの語源

               
そもそもその語源としては、「宅(たく)」という言葉。
これは「家・住まい」を意味します。

「宅」の丁寧語が「お宅」ですが、この言葉は「お宅の庭は広いね」「お宅のご主人は凄いね」のように使われていました。

そしてその後「お宅は頭がいいね」「お宅は何歳?」のようにだんだん「お宅」という言葉が「あなた」を意味する二人称の言葉として使われるようになりました。

この言葉が蔑称のような言葉に変化したのは1983年のこと。

『おたく』の研究というコラムが書かれた時、「おたく」達は相手を呼ぶのに名前ではなく「おたく」をよく使ったのが定着し、そして1990年代にはさらに次のように変化したのでした。

・特定の趣味に没頭し、その趣味に対する知識が豊富である人物
・趣味に没頭して日常生活に影響が出ている人物
・見た目が気持ち悪い等、一般と少し感覚や雰囲気の違う人物

そんなオタクという言葉には、どこか暗いイメージがつきまとっています。特にオタクと呼ばれる男性は、若い女性から敬遠されるタイプが多いため、言葉にネガティブ(negative)な響きを与えているとも言えます。

 

オタクが英語に

話が少し横道に逸れてしまいました。

そんなオタクですが何と驚くことなかれ、オタクはアメリカ英語ではすでに「otaku」として広く認知されているのです。

辞書で調べるとちゃんと載っていて、次のように解説されています。「おたく(オタク、ヲタク)とは、1970年代に日本で誕生したサブカルチャーのファンの総称」

これまで英語になった日本語には、
・kimono(着物)やgeta(下駄)などの衣類や履き物に関するもの
・sushi(すし)やsake(日本食)などの 食に関するもの
・karate(空手)やgo(碁)などのスポーツや芸能に関するもの

などがありますが、これほど早く英語として認知された言葉も珍しいのではないでしょうか。

少し蛇足になりますが、
実は英語には日本語のオタクの意味を表わす単語が2つあります。

1つは、今上げた「otaku」
もう一つは、「weeaboo」

weeaboo は Wapanese が派生元とされており、Wapanese は WannabeJapanese(日本人になりたがっている人)が語源とされているようです。

もともとは日本かぶれの白人や西洋人に対して使われていたが、現在では白人だけに限らず、日本かぶれの非日本人全てに weeaboo という単語は使われているようです。

2005年ごろより「日本かぶれ」を意味するスラングとして使用されるようになったとされます。どちらかというとネガティブな方ですね。

ポジティブなオタク

それに対して「otaku」はポジティブな意味の単語になっています。

日本ではどちらかというとネガティブな意味で使われますが、英語の「otaku」は「日本製アニメや漫画などの熱心なファン」という意味で、好意的な意味として捉えられているのです。

クオリティーの高いことで有名な日本アニメは、アメリカのみならず全世界で高い評価を受けています。

なので、アメリカの人に「otaku」と呼ばれたら、どうも胸を張ってもいいようなんですね!

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・第8話:フットボールとサッカー、ムービーとシネマ
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