英単語 正しい使い分けを勉強してすっきり英会話
最近は気軽に海外へ旅行ができる時代になりました。見知らぬ土地を訪れればやはり困難にぶつかることもあります。
飛行機も車もない昔の旅行は、苦労の連続だったと思います。それをよく表しているのが、travel という単語です。
実はこの単語は、「労苦」や「骨折り」をさす travail から派生したものなんですね。フランス語から借用されて travail となり、初めは「旅の労苦」をさしていたのですが、その後二つに分かれたとされています。
「旅」をさす単語にはほかにも、journey, trip, tour などがあります。
どれも 13、14世紀にフランス語から入ってきて、元の意味から発展して「旅」をさすようになったと言われています。
journey は、
「1日」から「1日仕事」→「日帰りの旅」→「旅」へと転じ、
trip は、
「喜びで足踏みする」から「軽快な足取り」→「旅」へ、
tour は、
「円」「円周運動」から「周遊旅行」へと新たな意味を得てきたという経緯のようです。
これらの使い分けは、結構むずかしいのですが、覚える目安としては、
・旅をすること自体や長期旅行には「travel」を使い、
・旅の時間と道のりに重点がある場合は「journey」で、
・長期・短期どちらの旅行にも使われるのが「trip」で、
・周遊旅行や小旅行は「tour」
と考えるのが、わかりやすいかも知れません。
■関連のページ
・journey, trip, travel 旅行
■ほかの小話はこちら
・第13話:女性からもらいたくない手紙 Dear John letter
・第14話:ハイキングとピクニックの違い
・第16話:同意語、類義語について考える
・第17話:「いただきます」と「ごちそうさま」の英訳は?
・第18話:イメージの悪い豆腐が流行に
a:7300 t:1 y:3