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第40話:テニスではなぜゼロを「ラブ」と呼ぶ?

 最近、多くのスポーツでスコアをカウントする際は、日本語ではなく
 英語が使われるようになりました。

 英語に慣れる上では、このようにいろんなところに浸透していくこと
 は望ましいことなのですが、ときおり「あれっ、何で?」というもの
 があります。

 テニスの試合でのカウント方法もそうです。

 tennis

 以前、テニスをやっていたときに疑問に思ったのでしたが、そのとき
 は英語を意識して勉強しているときではなかったので、調べるのは
 パスしていました。

 ところがここ最近、やけにそのことが思い出されて、今回調べてみる
 ことにしたのでした。

 ご存じの通り、テニスの試合でスコアを読み上げるときには、ゼロは
 「ラブ」と呼んでいます。一方が全く点を取れずに終わったゲームな
 どは、ラブゲームと呼ばれてしまいます。

 「完勝させてくれてありがとう!愛しているよ!」
 という意味で使われているわけでないことは間違いありません。

 このラブを英語にすると、いうまでもなく love になります。
 なぜ「愛」が「ゼロ」になるのでしょうか?

 love

 同じように、疑問に思ったことのある方は多いのではないでしょうか。

 英文に突然 love game と出てくると、つい色っぽいことを連想して
 しまいそうになります。

「ラブ」の由来

 11世紀にフランスの修道院で行われていた、手でボールを打ち返す
 競技が、テニスの起源だといわれています。

 そしてフランスでは、卵を意味する言葉に「l‘oeuf(ロェフ)」とい
 うことばがあります。

 テニスのカウントで「0」を呼ぶとき、「0」は卵に似ているので
 「ロェフ」と呼ぶようになり、そしてそれを「ラブ」に聞き間違えた
 というのが、その由来だといわれています。

 その後、テニスがアメリカに普及したころにはそれを真似していたけ
 れど、そのうちに英語流の発音に変わっていって love に落ち着いた
 というのです。

 また他の説として、オランダ語で「名誉」を意味する「lof(ロフ)」
 が「ラブ」に変化したというものがあります。

 中世ヨーロッパでは、テニスなどのゲームを見ながら賭け事をしてい
 たことがあり、ときに現金の代わりに「名誉」をかけることもあった
 ようです。

 名誉はお金とは違って「形がなく」「目にみえない」もの。
 そこで「何もない」という意味で、「0」につながっていったという
 説です。

 愛か卵か、はたまた何も無い名誉か・・。
 あなたはどの説を信じますか?

 テニス愛好家ならきっと愛の説を信じたいところでしょうか。

 ■他の小話はこちらです
  ・第37話:イギリスのパンダカーはどんな車
  ・第38話:ダイエットは食事だけの意味?
  ・第39話:サラリーマンの語源は塩だった?
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