英単語 正しい使い分けを勉強してすっきり英会話
最近の日本では、ダイエットの単語はすっかり生活に定着してしまいました。
スタイルを気にする若い女性だけではなく、太めのメタボを気にする人や糖尿病を心配する男女を含め、多くの人がダイエット(diet)に取り組んでいます。
一大ブームと言っても差支えないのではないでしょうか。
そのような背景より、美容や健康を維持するために食事を制限することを diet と考えるのが普通ですが、実は英語の diet には他の意味もあるんです。
英語の辞書を引いてみるとわかりますが、diet には「日常の食べ物」や、それに付随する牛や馬などの「常用飼料」という、我々が考えるダイエットとは正反対の意味があるから不思議です。
また「the + Diet」と大文字で書かれていたら、それは全く別の意味になるので注意が必要です。
the Japanese Diet を「日本製のダイエット食品」と訳すと大恥をかくことになります。
この場合の Diet は「国会」を意味しているんですね。従ってこれは、「日本の国会」と訳さなければならないんです。
ただし、世界各国で国会のことをみな「the Diet」と呼んでいるかというとそうでもないんですね。
アメリカでは Congress、イギリスでは Parliament が公式の国会の呼び名になっています。
日本はドイツの影響を受けていたため、the Diet を採用したといういきさつがあるのです。
ほかにはスウェーデンやデンマークの王制国家も、現在でも国会をthe Diet と呼んでいます。
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