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第1話:日本で良く使うマイ~は誤解のもと

昨今、日本には多くの英語が取り入れられ、独特のカタカナ言葉を作り出してきました。

しかしその中には、文法をまったく無視して変化させたようなものや、英語を母国語とする人にとって、意味がよくわからないと感じさせられるものもたくさんあります。

その一つが「マイ(my)~」という表現です。
「マイ・カー」「マイ・ホーム」「マイ・ペース」・・・。

いくつもの「マイ~」という言葉が日本語化されて使われています。
新しいところでは、若者たちの間で流行語となった「マイ・ブーム」があげられます。

しかし、これをそのまま英語にして使った場合は、誤解を招きやすいので注意が必要だということです。

それは何かと言うと、あくまでも「my」は「わたしの」という個人の所有権をあらわすために使われる代名詞だということです。

それを
Do you have my car?
マイカーを所有していますか?

との意味で尋ねた場合、「あなたはわたしの車を持っていませんか?」と、まるで人の車を盗んだのかと尋問しているような文になってしまうのです。

正しく、
Do you have your own car?
あなたは自分の車を持っていますか?

と尋ねるようにしたいものです。

また、自分が利用しているからといって、駅や街を「my station」とか「my town」と表現するのも問題となります。

my は本来、公共性の強いものに使うことはないからですね。
my bank などというと、「自分がオーナーである銀行」という意味になってしまいます。

実はわたしも、このことがわかるまで間違って使っていたかも知れないと思うものがありました。

オンライン英会話で相手の先生に、いつも「○○ is my hometown.」と自己紹介の中で話していたのでした。これも少し誤解が生じる可能性のある言い方だったように思います。my は使わずに、hometown のあとに「わたしが生まれた」と修飾した方が良かったかなと思っています。

It is the hometown that I was born.

・・・と書いたあとで、
さらに気になってきて、いろいろと調べてみたのですが、
「○○ is my hometown.」は別にかまわないようです。

私の所有している街・・とはならないようです。
オンライン英会話の先生に確認してみたら、別に誤解はしないとのことでした。

でも紛らわしい部分あるので、よく注意して使いたいものですね!

・わたしの車      my car
・わたしの経営する銀行 my bank
・わたしの家      my house
・わたしの治める街   my city
(市長)

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