英単語 正しい使い分けを勉強してすっきり英会話
トップ > 動 詞 > throw, cast, toss, flung
「投げる」という意味の類義語には、次の3つがすぐに思い出され、調べるとさらに一つ。throw, cast, toss と flung.
ご存知のように「投げる」という単語は、日本語の中でもずい分使われるようになってきています。例えばサッカーではスローイン、釣りの世界ではキャスト、野球ではトス(バッティング)など。
なぜこのように使い分けられているのか、ご存知でしょうか?
今回は、あまり使ってはいない flung を含めて、それらのニュアンスの違いと使い分けについて、まとめてみました。
throw は、「物」を投げるという意味での、もっとも一般的な動詞です。もっているニュアンスとしては、腕と手を使って、素早く力強い動きで、重さを感じさせるものが手から放たれるまでの動作(プロセス)に焦点が当てられている動詞になります。
野球で言えば、ピッチャーがボールを握ってから、腕が弧を描き手からボールが離れるまでの瞬間に焦点が当てられる語です。
例文:
He achieved a throw of eighty meters.
彼は80メートルの距離を投げることに成功した。
People who live in glass houses shouldn't throw stones.
ガラスの家に住む人は石を投げるべきではない。
Take off your right shoe and throw it over here.
靴を脱いでこっちに投げて。
cast は、あるものが手から離れてから目的地に到着するまでの動作やその到着点に焦点が当てられる語になります。 cast が使われている英文は、ものが空中にある場合が多く、視点の殆どは空中に置かれていて、あまり重さを感じさせないものに対して使われることが多いです。
海釣りでは、よく竿を振ってエサのついた錘を遠方に投げるやり方があり「投げ釣り」と呼ばれますが、その動作についてはキャスティングといわれてます。
例文:
The tall figure cast a long shadow.
背の高いその人は、長い影を落としました。
The candle cast a soft light on her face.
ろうそくは彼女の顔を柔らかく照らした。
Coming events cast their shadows before.
やがて起こる事件はその前に影を投げる。
基本的なニュアンスは、下から上、あるいは横へと軽く投げ、ときには無造作に投げることを表現します。throw が力強く投げていくのに対して、toss の場合はかなりゆったりさを感じさせられます。
日本でも野球では、ボールを横から軽く投げてそれを打つトス・バッティング。 バレーボールの場合は、セッターがボールを打つ位置へ軽く投げることを「トスする」といいます。
イメージできるいい例があるので、わかり易いですよね。
例文:
Otani tossed the ball to the auditorium.
大谷は観客席に向かってボールを軽く投げた。
A boy and a girl toss a ball to each other.
男子と女子でお互いにボールを投げるんだ。
Can you toss the carrot into the food processor and turn it on?
にんじんをフードプロセッサーに入れてスイッチを入れてくれる?
普段あまり使わない単語ですが、意味としては感情的になっていて、「(乱暴に) 放り投げる」ということを表します。怒りや軽蔑などの強い感情によって、力まかせに乱暴に放り投げるというニュアンスを含んでいます。
例文:
This flung him into a passion.
これが彼にかんしゃくを起こさせた。
He got angry, and flung his jacket off.
彼は怒って、服をバサッと脱ぎ捨てた。
As he was studying, the door was suddenly flung open.
彼が勉強しているとき、ドアが突然バタンと開いた。
接続詞/副 詞/動 詞/形容詞/名 詞/時 間/場 所/前置詞/その他
a:3994 t:1 y:3