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must, have to「しなければならない」意味の違い

今回は重要な助動詞の一つである musthave to のニュアンスの違い、使い分けについて整理しました。

中学校では、must = have to と習いました。

確かに、最初のうちはあまり違いにこだわる必要もないのですが、ある程度話せるようになってきたら、その違いを知って使い分けるようにした方が良いです。

そのような同意語はたくさんあるので、それらのニュアンスの違いを理解し使い分けるようにしていくことで、自分の会話力レベルを1ステップ上げることができます。

must :自身の気持ちからの「~しなければならない」

まずは「must」ですが、強い表現の「~しなければいけない」と言う意味で、「主観的な義務」を表します。

話し手自身がその内容のことを「やらなくては‥」と思っている場合になります。自分から出ている感情がその行動の原因です。

例えば、「私は駅へ歩いて行かなければならない。」と言おうとする場合、もしも
I must walk to the station.という言い方をした場合は、

その理由が「今日はストライキでバスやタクシーが走っていないから」などの外的な要因ではなく、

「現在ダイエットをしているのだから、歩いて行かなければいけない」などのような、自身の主観的な意志から言ってるということになります。

つまり、そのような行動をさせているのは自分の「内側からの圧力」であり、自分の気持ちから「こうしないといけない」となるケースだということです。

もう一つの例、
I must go to the hospital.

自分の意思から「~しなければならない」と感じた時に使うフレーズなので、この場合は
「(少し体調が悪いなと感じていて、近いうちに)病院にいかなければいけないな」というようなときのケースになります。

自分自身が「~しなければならない」と感じる場合に「must」を使うことになります。

また、主語が「You(あなた)」の場合には、「You must study.」と言うと、「あなたは、勉強しなければいけない」と言う命令的なニュアンスを含んだ文となります。

例文:
I must get up at 5:30 tomorrow morning.
わたしは明日の朝5時30分に起きなければならない。
(ウォーキングをしたいので)

I must buy a new mobile phone.
わたしは新しい携帯電話を買わなければならない。
(自分がどうしても欲しくて買わなければ・・というとき)

You must go there.
あなたはそこに行く必要がある。
(命令の意味を含んでいる)

 

have to :外部からの圧力により「~しなければならない」

have to」は
「~する必要が有る」と言うニュアンスから派生した「~しなければいけない」と言うニュアンスの語です。「客観的な義務」を表わしています。

どうしても仕方なく「~しないといけない」というような、「外部から強制されるような義務」の場合に使います。

I have to go.の場合、
外的な要求(約束など)があり、仕方ないけども「どうしても行かないといけない」という感じになります。

I must walk to the station.の場合は、
自身の理由により駅へ歩いていかなければならない」でしたが、

I have to walk to the station.の場合は、
外的な理由により駅へ歩いていかなければならない」というニュアンスになります。

駅までの移動手段が無くなったためとか、洪水で道路が潅水しているため歩いて行く必要があるとか・・。

I have to go to the hospital.
の場合で言えば、

例えばですが、会社の健康診断で何か異常値があったためか、「病院に行って精密検査を受けるように」と指示されたため、仕方なく病院へ行かなければならない・・というようなときになります。

また、主語が「You(あなた)」のときに、You have to study.と言った場合、「あなたは、勉強をする必要がある」と言う要請的なニュアンスを持ちます。

否定文のときの意味の違い:
musthave to の最大の違いは否定文のとき。
意味が大きく違ってきます。

must not」は「~してはいけない」と言う禁止の意味を持ち、
not have to」は「~しなくても良い」と言うニュアンスになります。

例文:
I have to buy a new mobile phone.
わたしは新しい携帯電話を買わなければならない。
(会社より緊急時に連絡がつくよう購入を指示された・・というとき)

You have to go there.
あなたはそこに行く必要がある。
(相手にとっての必要があるような場合)

最後に

musthave to はきつさの違いはありますが、どちらも厳しい側の表現になるので、ビジネスの場などではあまり使わない方が良いでしょう。

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