英単語 正しい使い分けを勉強してすっきり英会話
トップ>英単語小話>juiceは果汁100%のみ、炭酸入りは別飲料
日本では、「ジュース」と言ったら缶やペットボトルに入った清涼飲料水を思い浮かべる人が多いと思います。炭酸入りかどうかや、果汁が含まれているかどうかなどにかかわりなく、「ジュース」と幅広く呼ばれているのはご存知の通りです。
ところが英語で「juice」と言えば、果汁100%のジュースに限られるのですね。果汁10%などの飲料は「~ drink」と呼ばれます。
また、英語では、炭酸飲料は「soda」と呼ぶのが一般的です。オレンジ風味の炭酸飲料の場合は、「orange soda」と言えば良いわけです。「pop」とか「soda pop」という言い方もあります。
この「pop」とは、ポピュラー音楽やポップ・アートのポップと同じで、「大衆向けの」という意味をもっている語ですが、ここでは、もう一つの「ポンと音がするもの、炭酸飲料」という意味から来ています。
自動詞としては、「ポンと音がする、ポンとはじける」という意味ももっています。
少し横道に反れてしまいましたが、反れついでです。
実は「juice」という言葉は、果汁だけを指すものではありません。
辞書を引くといろいろな意味が出ていて、肉汁や木から染み出する樹液などを意味するものもあります。
つまり、動物や植物の組織内にある液体や、そこから絞り出したもの(分泌物)なども「juice」で表されるのです。なので、「gastric juice」といえば、「胃液」を指すことになります。
日本語でも最近は、食べ物がみずみずしかったり、汁気が多いことを「ジューシー」(juicy) と表現するようになってきましたが、その感覚で考えれば分かりやすいかも知れません。また「juicy」には「生き生きとした」という意味もあります。
英単語を理解しようとするときは、
日本語的感覚で一つの意味だけで捉えるのではなく、その語源を理解して、ある幅をもった複数の意味合いを表せるものとして、考えた方が良いということですね。
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