英単語 正しい使い分けを勉強してすっきり英会話
今回は「固い」の同意語、firm, hard, solid の3つ。
意味の違いや使い方、使い分けについて整理してみました。
英語の「固い」は比較的使い分けがはっきりしていますので、正しく理解して使い分けるようにしたいものです。
「堅固な、頑丈な」が原義。
「容易には壊れない、動かない」という意味合いで、柔らかいけれど力を加えた時にはしっかりしている堅さを表します。
マットやクッションなど力を加えると形が変わるものに多く使われ、筋肉が引き締まってかたいというときや、信念、決意がかたいという場合にも使われます。
動作の確実さ:
・…をしっかり握る have a firm grip on …
・…への忠誠を固く約す make a firm commitment to …
物理的強度:
・固いグラウンド the firm ground
他:
・固い決意 a firm decision
・しっかりと立つ stand firm
例文:
This house stands on firm ground.
この家は堅い地盤の上に立っている。
The building has firm foundations.
そのビルは基礎がしっかりしている。
She is a firm believer in equal rights.
男女は平等であるべきだと彼女はかたく信じている。
「激しく、猛烈に」が原義で、「物理的にかたい」が基本のイメージです。パン、石、岩、鉄の塊など、物質的に素材が固い場合に使われます。
ベッドの固い面(hard surfaces)のように、物理的強度に言及することもあれば、ヘルメット(a hard hat)、硬水(hard water)のように、帽子や水の特性に基づいた種類に言及することもあります。
力を加えても形が変わらない弾力性のないものという意味を含んでおり、そこから「難しい」や「厳しい」などの意味へも展開しています。
証拠(evidence)や事実(fact)などが「確かな、揺るぎない」ということも表します。
・確かな証拠 hard evidence
・難しい質問 a hard question
・骨の折れる仕事 hard work
・つらい生活 hard life
・厳しい練習 hard training
・勤勉家 a hard worker
・大酒飲み a hard drinker
・耳障りな音 hard sounds
・(卵が)堅ゆでの hard-boiled
・堅表紙の(本) hardcover
・アスファルトのテニスコート hard court
例文:
I sleep better on hard surfaces.
固い面の方がよく眠れる。
Jogging on hard ground isn't good for your knees.
固い地面でジョギングするのは膝によくない。
密で空洞や割れ目がなく固いというイメージで、物理的な「固い」や「固体」という意味で使われることが多い。
注意が必要なのは、「堅実な」とか「信頼できる」という意味で人に対しても使われ、さらには「確かな、確固たる」という抽象的な意味でも使われます。
「固い」という意味で solid rock, solid oak, solid wood
「固体」という意味で a solid fuel(固形燃料)
抽象的な意味で a solid foundation(確固たる基盤)
例文:
The company recruited a man of solid build.
その会社は体格のがっしりした人を採用した。
This table is made of solid oak.
このテーブルは堅いオーク材でできている。
■参考:英語における固さの基準
Firm<Hard<Rigid<Solid<Stiff<Tough
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