トップ形容詞few, a few, quite a few

few, a few, quite a few 意味の違いと使い分け

今回は「少ない」という意味の形容詞の同意語です。

いずれも「少ない」という意味のグループに属する語句のように見えますが、そのニュアンスの違いにはかなり大きいものがあります。

few, a few, quite a few の3語とも、日常会話や文章などでとても良く使うので、しっかりその違いと使い分けを知っておきたいものです。

ひと口でその意味を表わしてみると、
 
few は「少ない」という意味ですが、
実は「少ししかない、ほとんどない」というマイナス側の意味。

a few は「少しの」という意味ですが、
「いくつかは、何人かは」というプラス側のイメージになります。

quite a few は「かなりの数の」という意味で、
もはや「少し」というニュアンスから離れ、「たくさんの」という few とは逆の意味となります。

もう少しわかり易く、例文を使って説明していきます。

ある人が中学卒業後、何十年ぶりに久しぶりの中学同窓会に参加したときのことを話していて・・・、

ここでその人は、次の3つの文でそのときの気持ちを話したとします。

1) Few people remembered me.
2) A few people remembered me.
3) Quite a few people remembered me.

それぞれのニュアンスの違いがわかりますでしょうか?

何となく似ているようにも思うのですが、伝えたいメッセージは全く違うんですよね!

few

Few people remembered me.
わたしを覚えている人は少なかった(ほとんどいなかった)

few は「少ない、わずかの、ほとんどない」という意味ですが、
「ほとんどない」という方が強調されたマイナス側のイメージです。少なかったということが強調される表現になっています。

別の例文:
I knew few people.
少しの人を知っていた。(=ほとんどの人を知らなかった)

知っている人は、思っていたよりも少なかった。
・・・というマイナス側のメッセージ。

 

a few

A few people remembered me.
何人かの人がわたしを覚えていた。

a few は「少しの、少数の、少量の」という意味。
「少しの、2・3は」という「少しはあった」というニュアンス。

多くはなかったけど、少しの人は覚えていてくれたよ!というプラス側のメッセージ。

別の例文:
I knew a few people.
何人かの人は知っていた。(=ほとんど知らないということではなかった)

ほとんど知らなかったではなく、何人かの人は知っていたという意味となり、プラス側のニュアンス。few の反意語になります。

quite a few

Quite a few people remembered me.
かなり多くの人がわたしを覚えていた。

quite a few は「かなりの数の、かなり多くの、かなりたくさんの」という意味。

quite=かなり」をプラスすると、「a few」が持っているプラスのイメージがさらに強調されるようになります。

「かなり」+「何人か(プラスのイメージ)」⇒「たくさんの」というようになり、「少しの」ではなくむしろ「多くの」という意味となります。

別の例文:
I knew quite a few people.
わたしはたくさんの人を知っていた。

I knew a lot of people. とほとんど同じ意味となります。
◆同意語: not a few
◆反意語: quite few(非常に少ない~)

We've already had quite a few inquiries.
他にもたくさんのお問い合わせを頂いております。

似たような意味に見える語句ですが、ややこしいですね。

この3つの言い回しは日常会話の中で頻繁に出てくる語ですので、これらのニュアンスを正しく捉えて話す必要があります。

違いを知らないと意味を取り違えてしまい、会話がチグハグになってしまいかねないので注意しましょう。

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