英単語 正しい使い分けを勉強してすっきり英会話
今回の類義語も名詞の2つ。「緊急事態、危機」という意味をもつ emergency と crisis。emergency と crisis は、どちらも予測できない危機を指す言葉です。
emergency は日本でもよく聞き慣れた言葉ですが、crisis はときおり耳にする程度で、日常の生活の中では聞きなれない言葉かもしれません。
ですが覚えておく必要のある単語なので、その意味の違いと使い分けについて、まとめ直してみました。
人々が死傷するなどの惨事や、その拡大を防ぐために早急な処置が必要であるような緊急事態というニュアンスの言葉になります。
例文:
An emergency may occur at any time.
緊急事態はどんなときでも起こるかもしれない。
The journalist was calm even in an emergency.
その記者は緊急事態のときでも落ち着いていた。
すでに起こってしまっている危機を crisis と表現します。例えば、oil crisis(石油危機)や the Gulf War crisis(湾岸危機)など。賢明な手段を講じることが必要な、戦争やその他の危機的状況を指します。
例文:
We are facing a violent crisis.
我々は一大危機に直面している。
We often hear about an energy crisis these days.
この頃、エネルギー危機の話をよく耳にする。
「救急病院」 という場合:
緊急事態に対応するための病院というニュアンスなので、
an emergency hospital が救急病院を表わすのに合った表現となります。
危機的状況の意味となる a crisis hospital は不適切。
「石油危機」 という場合:
石油供給に支障が生じているような危機的状況を指しますので、
an oil crisis と表現するのが正しい。an oil emergency は不適切。
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