トップ名 詞disaster, catastrophe, tragedy

disaster, catastrophe, tragedy「惨事」意味の違い

ここ最近、オンライン英会話でフィリピンの講師とフリートークをしているときに、よく台風や地震などの大災害のことが話題になります。

そしてそのときに、いつも disastercatastrophe のどちらを使うべきなのかを考えてしまうので、今回、整理してみました。


① disaster : 思いがけなく起こった深刻な事態

「災難」の意味を表す、最も一般的な語になります。
災害による惨事から、日常のトラブルまで広い範囲で使われます。

disasterと結びつく形容詞は、その影響の範囲や対象、あるいは状態などを表わして、その環境や事態などが非常に悪い状態であることを表します。

例文:
Hurricane Katrina was a bad disaster for USA.
ハリケーン、カトリーナはアメリカにとってひどい災害だった。

One wrong move would have meant disaster.
ほんの少し間違えば大惨事になっていただろう。

Tom's first business enterprise was a financial disaster.
トムの最初の事業は、財政上は大失敗だった。

 

② catastrophe : 壊滅的なほどの大惨事

壊滅的なレベルの大惨事を意味する語になります。

より大規模な損害や破壊をもたらすようなものに対して、「大惨事」という意味で使われます。自然環境や事態を表す形容詞とともに使われる頻度が高い。

例文:
The Chernobyl disaster was the worst environmental catastrophe in the history of the Soviet Union.
チェルノブイリの事故は、旧ソ連の歴史上で最悪の環境大災害だった。

Tonight India is the scene of a natural catastrophe and a human tragedy.
今夜のインドは、大きな自然災害と人間の悲劇の場となっている。

③ tragedy : 悲劇的な出来事

本来、文学のジャンルにおける「悲劇」の意味にあたります。

そこから、人がおかれている環境や事態が、文学作品と同様の悲しい結末を伴っている場合に使われます。

例文:
The Norton family has suffered through one terrible tragedy after another.
ノートン家は次から次へと恐ろしい悲劇に見舞われてきた。

The great tragedy of our times is the endless cycle of violence.
現代の大きな悲劇は、止むことのない暴力の連鎖である。

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