トップ名 詞crime, sin, offense

crime, sin, offense「罪」意味の違い、使い分け

今回は「罪」の類義語です。 crime, sin, offense の3語。
ニュアンスの違いとその使い分け方について、まとめてみました。

犯罪

① crime : 法律に違反する罪、犯罪

主に法律上の罪を表します。罪の軽重に関わらず使われますが、
どちらかというと重い犯罪というニュアンスを含むケースが多いです。

形容詞によって修飾される場合は、
・暴力犯罪  violent crime
・少年犯罪  juvenile crime
・組織犯罪  organized crime
・企業犯罪  corporate crime
・模倣犯罪  copycat crime
などのように、犯罪の種類に関わるものが多いようです。

このほか、重大な犯罪行為(serious crimes)のように、犯した罪の
程度に関わる表現となるものもあります。

例文:
I hope this teaches you crime doesn't pay.
 これで犯罪は割に合わないって分かったでしょう。

It is a light crime.
 それは罪が軽い。

These days corporate crime is on the rise.
 最近、企業犯罪が増えている。

 

② sin : 道徳上や宗教上の罪、罪業

道徳上、宗教上の罪を表します。形容詞で修飾される場合は、
・命にかかわる罪  dead sin
・許しがたい罪   the forgivable sin
・原罪       original sin
・(カトリック)小罪   venial sin 【対】mortal sin
・地獄行きの大罪  mortal sin
のように、宗教や道徳などに関係する表現となることが多いです。

例文:
They have no sense of sin.
 彼らには罪の意識がない。

Adultery is dead sin in some countries.
 不倫は国によっては重罪になります。

She committed suicide to atone for her sin.
 彼女は死んで罪を清算した。

③ offense : 法律上や慣習上での違反、罪

法律上や慣習上での「違反すること」を意味します。
他の人への有害な行動から不快にさせるような行動まで含まれ、
crime などに比べて程度の軽い犯罪というニュアンスになります。

「法律上」か「慣習上」のどちらかを表し、そのどちらとなるのか
を示すため、形容詞がつけられます。次のものは、法律上の罪であ
ることを明確にするために形容詞が付けられた表現です。
・犯罪        the criminal offense
・逮捕される罪    an arrestable offense
・申し立てられた罪  the alleged offence

他の例:
・ごく軽い罪     a minor offence
・形式犯       a technical offence
・記録すべき違反行為 a registrable offence

ちなみに、アメリカでは offense、イギリスでは offence と綴りが
異なります。

例文:
He is quick to take offense.
 彼はすぐに腹を立てる。

I will not commit the offense again.
 2度と同じ過ちは犯しません。

He committed the criminal offense to make money.
 彼はお金を得るために犯罪を犯した。
 

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