英単語 正しい使い分けを勉強してすっきり英会話
今回の英単語は「大学」の同意語、collegeとuniversityの2つです。
college、universityのどちらの単語も、固有名詞の一部として使われています。
名前を聞いたときは、何となくcollegeとuniversityの違いはわかっているように感じつつ、その意味を理解していると思いますが、実は、日本人の理解とアメリカでのcollegeの意味合いは少し違っています。
今日は、その辺の誤解を明確にしながら、それぞれの語の意味と違い、使い分けについて整理してみました。
複数の学部や研究科は存在せずに、また大学院課程は設けていない、大規模ではない大学をいう。Universityに比べると規模は小さくなります。
例文:
I'm going to go to college to study physics.
物理学を学ぶために大学へ進学するつもりです。
複数の学部や研究科から成って、大学院課程を設けるような大きな大学のことをいい、しばしば「総合大学」とも訳されます。必然的に規模も大きくなります。
例文:
I'm going to go to a university in New York to study physics.
物理学を学ぶためにニューヨークにある大学へ進学するつもりだ。
CollegeとUniversityという名称について、
「Collegeは短期大学で、Universityは四年制大学」
であると思っている人もいるようです。
実際に、アメリカの二年制の公立大学は、Collegeと名前がついているところがほとんどです。また、Universityと名がついている二年制の大学はありません。
そして、四年制の大学では、Universityと名前がついているところと、Collegeとなっているところの両方があります。
アメリカの教育の中心地ボストンには、Boston UniversityとBoston Collegeがあります。それぞれまったく別の大学でいずれも四大です。
また、西海岸のワシントン州にある「ワシントン大学」といえば、University of Washingtonを指すことが多いですが、まったく別の東海岸メリーランド州にあるWashington Collegeという大学もあります。いずれも四年制の大学です。
したがって、Collegeは短大であるというのは間違いであり、四大はUniversityであると言った場合は、半分間違っていることになります。
CollegeとUniversityを比べると、Collegeの方がレベルが低いと思っている人もいるようですが、これも大きな誤解になります。
そもそもアメリカにおいて、CollegeとUniversityという名称とそのレベルは一切関係ありません。
アメリカの多くの大学が、「幅広くさまざまな分野の教養を身につける」ということを教育理念として、Collegeを名乗り続けています。
それらのCollegeは、学問を細分化や専門化したりするのではなく、まず人間として幅広い視野と価値観を養うべきであるという、基本理念をプライドをもって今でも保っているのです。
Collegeは「単科大学」であるというのは、間違っています。
複数の学部がないので、それは単科大学であるというものではない。
日本では、単科大学というと商科大学や看護大学など、ある特定の分野の学部だけをおいている大学をいいますが、アメリカのCollegeの場合はそうではありません。
ある専門の分野に特化しないで、幅広く様々な学問を学ばせるというのが、アメリカの伝統的なCollegeの考え方なのです。
■Collegeの方が歴史が古い
アメリカで最初にできた大学はハーバード大学(Harvard College)で、1636年。そして最初にUniversityと名乗ったのはペンシルバニア大学で、1800年近くになってから。
従って、アメリカでの「大学」の呼び名としては、College の方がUniversity よりも150年以上も前から使われているということになります。
■「大学」の呼び方
アメリカでは慣例的に「大学」のことを College といい、「大学生」というときは、university student ではなくて、college student というのが普通。つまり「大学」というときは、collegeを使う方が多いです。
■大学ランキング
アメリカで最も有名な「大学ランキング」の US News and World Reportという大学ランキングの名称も「Best Colleges」と呼ばれています。
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