英単語 正しい使い分けを勉強してすっきり英会話
今回の英単語は、形容詞「安い」の2つの同意語についてです。
それは、先日オンライン英会話レッスンをしていたときのことでした。
フィリピン人の講師の方が、「フィリピンでは服がとても安いですよ」と言ったので、わたしは「日本でも安いですよ・・」と答えたのですが、そのときにある昔のことを思い出しました。
それは「安い」のニュアンスには2種類あるということを、ネイティブの講師に教えてもらった時のことについてでした。
7年ほど前、会社のオフィスで英会話を教えていただいていたカナダ人の講師と話をしていたときのことです。
その頃のわたしは、「安い」という意味に対しては全て「cheap」という単語を使って会話をしていました。
ですがそのとき、その講師は
「ちょっと待って!」
「このケースの場合は、cheap ではない方がいいと思う」
と言って、ニュアンスの異なる2つの単語があり、きちんと使い分けることが必要だと教えてくれたのでした。
みなさんはすでにご存じかも知れませんが、その時のわたしはまったくわかっていませんでした。
それは何かと言いますと、次の通り意味は同じ「安い」なのですが、大きなニュアンスの違いがあるのです。
・cheap : 安い、安っぽい(マイナスのイメージを表すことが多い)
・inexpensive: 安い、低価格の(安かったが安っぽくはないという意味)
cheap を特に日常品などのことで使う場合、その品質が粗悪で安っぽいということを表す言い方となります。
例えば、
This digital camera is very cheap.
このデジタルカメラはとても安い(安っぽい)。
と言えば、「このカメラは安物だ」という意味になります。
しかし、
This digital camera is inexpensive.
このデジタルカメラはとても安い(低価格の)。
で同じような意味に見えますが、その真意は「品質が高い割りにその価格は安い」ということを表します。「安かったけど安っぽくはないんですよ・・」と言っているのです。
このニュアンスの違いを間違うと、状況によっては相手を不愉快にさせることがあるかも知れません。
なーるほど・・と思いました。「以後、要注意!」です。
あと少しだけ例文を挙げてみますので、比較してみてください。
例文 :
Her dress was a cheap affair.
彼女のドレスは安物だった。
I know an inexpensive way to go to Canada.
私はカナダに安く行く方法を知っている。
It's inexpensive but not cheap.
安いけれども安っぽくない。
今までは、どんな場合も「安い=cheap」として話してきたので、ときには相手に失礼な言い方をしたこともあったと思います。
こういったニュアンスの違いを知り、単語をしっかりと使い分けることができるようになってこそ、中級者の仲間入りができるのだと感じました。
・low-priced : inexpensive と同じ「安い、低価格の」の意味です。
◆トップへ戻る
a:24831 t:4 y:4