英単語 正しい使い分けを勉強してすっきり英会話
日本語で「てにおは」の使い方を間違えると、内容が大きく変わってしまうことがあります。
日本語のむずかしい部分の一つですね。
でもそれは英語でも同じです。
日本語訳した場合の意味に引きずられて、使う前置詞を間違ってしまうと、異なった内容で伝ってしまうことがあるのでとても厄介です。
その一例が until と by の使い分けです。
By と untill / till の使い分けで、迷ったことはありませんか?
何度覚えても完全に納得して覚えていないせいか、毎回混乱してしまう・・とお悩みの方が結構いるようです。
学生時代に英語の授業では until は「~まで」という意味の前置詞と教わりました。
例えば、「5:00までにこの申込用紙を郵送してください」と英語で頼む場合、
・Please mail this application form until five o'clock.
と言えば良いと勘違いしてしまいます。
ですが、until は確かに「~まで」という意味の前置詞ですが、この「~まで」は「時間の継続」を意味しています。
上の例文だと「5:00まで申し込み用紙を送り続けてほしい」という意味になってしまいます。
頼まれた人はきっと首をかしげることになってしまうでしょう。
until の代わりに till を使っても同様です。
この場合は、将来のある時点をさして「~までに」というときに用いるby を until の代わりに使うのが正しいのです。
before を使うのも誤りではないのですが、間違いなく時間厳守をしてもらいたいときは、締め切りを強調する響きのある by の方が良いでしょう。
以上がその使い方の簡単な説明ですが、今回はその使い分けをもう少しわかり易く、きちんと納得して覚えることができるように説明したいと思います。
今日きちんと覚えたら、以後は迷わなくても良くなるはずです。(たぶん)
by ~までに 期限:1点に向かっての期間においてその終点を表す
ここ
イメージで書くと次のような感じです。 ---→|
until ~まで 期間:開始~終了までの2点間においてその終点を表す
動作・状態の継続の期限/締め切りを表します
ここ
イメージで書くと次のような感じです。 |←--→|
by は1点(期限)に向かっていることを表しています。
それに対して、
until はスタートとエンドの2点の期間があることをまず表しており、さらにuntil はそのエンドを示しているのです。
日本語訳で考えると「までに」と「まで」です。
何となく違いをイメージできると思いますが、あとでわからなくなったときのために、その違いに注目して覚えてみて下さい。
by には「~に」が付いています。by は文字を数えると2文字です。
ですから「2」=「に」と覚えてください。
(語呂合わせですが、思い出すヒントになります)
従って by は 「~までに」で、until は「~まで」です。
期限と期間と聞いて、何となく意味の違いのニュアンスを感じると思いますが、さてどちらが期限でどちらが期間なのか、すぐにわかりますか?
それはこのようにして、覚えましょう。同じく語呂合わせですが。
by (バイ) 期限(キゲン)どちらも読みに”濁音”が入る
until(アンテル) 期間(キカン)どちらも読みに”濁音”が入らない
よって by は 「期限」、until は 「期間」です。
期限 は、
「提出期限をイメージする」いついつまでに出さなきゃ・・という。
つまり、こちらは、期限までならいつでも良い。何も関係ない。
期間 の場合は、
「滞在期間」や「開催期間」をイメージしてみよう。
その期間中、ずっと滞在しているとか、その期間中ずっと特売セールをやっているような。<ある状態がずーっと継続しているイメージ>
例文:by (~までに、という期限)
You need to send it by Saturday.
それを土曜日までに送る必要があります。
例文:until (~まで、という期間)
You can keep it until Saturday.
月曜まで持ってていいよ。
till は until の省略形なので、意味は同じになります。
もともとは、until の方がフォーマルだとされていますが、最近は特に細かく使い分けずに until を使うケースが多くなってきています。
さておまけです。
「~まで」というような意味で使っている語には、「in」もあります。
次のようなケースですね。
I'll call you back in twenty minutes.
20分後に折り返し電話します。
これは「(今から)~後に」という意味のケースで、
He mastered Chinese in two years.
彼は2年で中国語をマスターした。
こちらは「~の時間(期間)で」という意味のケースです。
実は in には「~まで」という意味はありません。
in のあとに数字が続く場合は、「~あとに」と「~だけかかって」という2つの意味合いで使われています。
「~の範囲内で」=「~の期間内で」=「~後に」というニュアンスで理解すれば良いと考えています。
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