英単語 正しい使い分けを勉強してすっきり英会話
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「ほとんど~ない」という意味で出てくる4つの類義語、barely, hardly, rarely, scarcely.
今回はそれらの単語の微妙なニュアンスの違いと使い分けについて整理してみました。
barely は「かろうじて(~する)、~するのがやっと、どうにかこうにか」というような意味で、語源は bare(ぎりぎりの、最低限の)からきていて、「 -ly」とくっついて副詞となっています。
ほとんど起こらない、あるいは存在しない、ほとんどできない(=不可能ではない)ということを表すために使われ、多くは肯定的な意味で使われます。
例文:
I barely ran there.
私はかろうじてそこで走った。
I barely passed the test.
私はかろうじてそのテストに合格した。
I can barely retrieve my email.
私はかろうじてEメールの検索ができます。
Last night, I barely made the last train?
ゆうべはやっとのことで最終電車に間に合った。
We could barely make out two figures in the dark.
闇の中でかろうじて2人の人影が見分けられた。
hardly の意味は「ほとんど‥ない」で not より弱い否定を意味します。
scarcely とほぼ同じ意味になりますが、scarcely より hardly の方がよく用いられます。
この2つは他の類語と違って、頻度だけではなく量や程度に対しても、「ほとんど‥ない」と表現することができる語です。
■頻出表現:
can hardly ~ ほとんど~できない。
hardly any ~ ほとんど~がない(量が)
例文:
I can hardly see it.
ほとんど見えない。
I can hardly walk.
私はほとんど歩けません。
There was hardly any food in the fridge.
冷蔵庫の中にはほとんど食べる物がありませんでした。
He hardly goes back home.
彼はほとんど家に帰りません。
I hardly ever get cold.
私はめったに風邪をひきません。
rarely は「めったに‥しない」という意味で、あまりない場合に用いられる副詞です。別の言い方をすると、not often(たびたびではない)と同じ意味で、こちらは口語表現にしたものです。
どちらの語もよく使われます。
対義語は frequently(頻繁に)になります。
rarely は頻度を表す副詞なので、hardly や barely、scarcely とは意味が違うことになります。(能力、量、程度ではない)
例文:
I rarely dream.
めったに夢を見ません。
I rarely see her.
私はめったに彼女に会わない。
It rarely happens in Japan.
そんなことは日本ではめったにありません。
He rarely let his feelings show.
彼はあまり感情を表さない。
scarcely の意味も「ほとんど‥ない」で、not よりも弱い否定の語。
hardly とほぼ同じ意味になりますが、hardly より scarcely の方がわずかに強く、どちらかというと文語的な表現になります。頻度だけでなく量や程度に対しても使えるのは同じです。
例文:
I can scarcely swim.
私はほとんど泳げない。
I could scarcely stand on my feet.
私は立っているのがやっとでした。
There was scarcely any money left.
お金はほとんど残っていなかった。
The boy can scarcely write his name.
その少年は自分の名前を書くのがやっとだった。
There's scarcely a man but experiences some frustrations in his life.
人生で何の挫折も経験しない人はほとんどいない。
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