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almost, nearly「ほとんど」の違いと使い分け

さて今日は「ほとんど」という英単語についての解説です。
almostnearly になります。

almostnearly はほとんど違いがありません。
多くの場合、置き換えが可能です。

ですが、やはり微妙な意味の違いがあります。
従って、中級を目指すならばその違いを理解して、使い分けをするように
すべきですね。

アメリカ英語では nearly よりも almost の方が頻繁に使われます。


① almost : ほとんど

話し手の視点は到達先のポイントにあります。
 
つまり、話している人は到達ポイントの方からものごとを見ていて、
かなり近づいているけれど、あと少し足りない
というニュアンスで話していることとなります。

 

② nearly : ほとんど

一方、nearly の場合は、話し手の視点が到達ポイントから少し離れたところにあり、あと少しで目標に到達できそうだということを暗示させる話し方となっています。

従って、ある目標の数字に近いことを表す場合、その到達ポイントに視点があるalmostの方が、その数字に近いことを表すことになります。

例えば
 It's nearly five o'clock. (ほとんど5時⇒5時に近い)
よりも
 It's almost five.     (ほとんど5時です)
と言った方が、より5時に近いことを暗示させることになります。

③ まとめ1

almost は、「ほとんど…」という、より目標に近い語感。
nearlynear の派生語なので、「近く」という語感。
になります。

日本語の「ほとんど…」と「かなり近い」という語感と、まさに同じようなものだと考えて良いでしょう。

数値で表してみると、目標ポイントに対して
almost = あと1~2%
nearly = あと4~5%
といったあたりになります。

覚え方としては「almost = very nearly」と覚えれば良いでしょう。

④ まとめ2

迷わせるようなことになりますが、この差はほんのわずかなものなので、実際は無視できるくらいの差だとも言えます。

どちらを用いるかについては、そのときの話し手の心境にもよりますので。

なので、その違いを理解している中級者は使い分けて微妙なニュアンスを表現し、初級者はほぼ同じものとして almost を使うことで、特に問題はないと思います。

nearlyalmost と比べて意味が弱くて少し文語的です。
どちらを使うべきかと迷ったら、almost にしておく方が無難だと考えています。

なお、わずかですが
almost はある状態や時刻に到達した直後のことを表す
ということもあります。nearly にはこの機能はありません。

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