トップ名 詞injury, wound

injury, wound「傷」意味の違い、使い分け

今回は名詞の同意語で「傷」の意味をもつ、injury, wound の2つの語。

以前、「傷つける」という動詞では出てきたことのある単語ですが、今回は「傷」という名詞です。日本語では同じ「傷」ですが、2つの語の意味する部分は大きく異なりますので、その違いと使い分けをまとめてみました。


① injury : (身体の) 傷、けが

injury

injury の方が「傷」という意味で使う語としては一般的。
交通事故などの自然発生的な形で身体に受けた、あらゆるレベルの傷や怪我を意味します。打撲、骨折、擦り傷、切り傷など、どんな負傷にも用いることができる便利な言葉です。

例文:
This hospital treats mostly minor injuries.
この病院は主に軽いけがの治療を行っています。

It is said that he died soon because of the injury.
その傷が原因で、まもなく死去したと言われる。
 

 

② wound : (争いごとによる) 負傷

wound

より限定的な部分で使われ、主に喧嘩や戦闘などの争いごとにおける、銃や刃物による負傷を表し、ほとんどの場合は傷跡の残るものです。また、すでに傷口がふさがっている場合には、「傷跡」の意味で用いられたりもします。

The Red Cross treated the battle wounds.
赤十字は戦闘での怪我を治療した。

He was died from the wound on July 8, 2018.
彼はその傷がもとで2018年7月8日に死亡した。

③ 使い分けの例

「致命的な傷」 という場合:
a fatal injurya fatal wound のどちらも表現可能。
しかし、fatal injury はあらゆる種類の致命的な傷を意味し、fatal wound は銃や刃物などによる致命傷を意味します。

「戦闘の古傷」 という場合:
an old battle wound とするのが適切。
wound には戦闘での負傷の傷跡という意味がある。
old battle injury は意味は通じるが、あまり使わない表現。

「運動場での怪我」 という場合:
playground injury と言うのが正しい。
wound は闘いや戦争によって受けるものなので、運動場で遊んでいて怪我をしても wound は使わない。

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