トップ形容詞another, other, others

another, other, others「他の」意味の違い、使い分け

買い物などで、違う色やデザイン、違うサイズなどの他のものを見せて欲しいといったシーンでは、必ず使うことになる単語である another, other, others.

単数形と複数形の使い分けの無い日本語から考えると、その使い分けでは混乱し易い単語の1つです。

今回は「他の、別の」という意味で使われる3つの同意語について、それらの違いや使い分けを、しっかり学習したいと思います。

使い分けのポイントは、話そうとしている対象の「数」です。
other は複数、another は単数・・というのが使い分けの重要ポイントになりますが、詳細はそれぞれの項目で内容を確認ください。

他の

another : もうーつ、もう一人の

another は「もう1つの」や「もう1人の」という意味で、語源は “an”と“other”を組み
合わせた単語で、単数形と合わせて使われます。

「今あるものではなくて他のもの」という意味に加えて、「今あるものに加えて何か新し
いもの1つ」という、「追加で」というニュアンスが含まれています。

「another」+「単数名詞(数えられる名詞)」という形で使いますが、会話の流れより
聞く方が何について話しているのかを把握できている場合は、単数名詞を「one」に置き
換えることができます。

一方、数えられない複数名詞に対して「もう1つ」を表す場合は、another ではなく more
が使われます。

例文:
・Let’s meet another day.
 また別の日に会いましょう。

・I don’t like this T-shirt. Can you show me another?
 このTシャツは好きじゃない。もう1つのものを見せて下さい?

・Jim and Lisa are having another baby.
 ジムとリサにもう一人の子供ができました。

・Steve pulled out another camera.
 スティーブはもう一つのカメラを取り出した。

・Would you like some more wine?
 ワインのお代わりはいかがですか?

 

other : さらに他の

「別の」や「他の」を意味する語で、基本的に2種類以上の人や物について述べたいときに使います。従って、other のあとには複数の数えられる名詞が続きます。

否定のあとに no や any を伴う場合には、続く名詞は単数形を取る場合もありますが、意味としては複数のニュアンス(‥はひとつもない)が想定されています。
・I have no other choice.
 他に選択肢はない

the other または the other one の場合は、二つのものや人について話していて、片方についてはすでに述べている場合、もう一方をさして the other と言います。

例文:
・Other boys were appearing now.
 他の男の子たちが出てきた。

・Do you have any other questions?
 その他に、質問はありますか?

・We have other colors if you want.
 もしよければ、他の色もありますが。

・This bottle is empty but the other bottle is full.
 1本は空ですが、もう片方は満杯です。

・They had two little sons, one a baby, the other a boy of ten.
 彼らには二人の小さな息子がいて、一人は赤ちゃんでもう一人は10歳でした。

others : 他の人たち

「他のもの、他人、自分以外の人間全て」の意味。
ある特定の数人の人、あるいは、特定の数個のものや事について話しているときに、そのうちの一つ、あるいはそれ以上の人やものについてすでに述べている場合、残りの人やものを指して the others と言います。

otherは、the、some、any のような限定詞の後や、数詞の後に置いて用いることもできます。

例文:
・One policeman was stabbed and three others received minor injuries.
 1人の警官が刺されて、他の3人の警官は軽傷をおいました。

・Rick and others paid no attention.
 リックと他のみんなはまったく注意を払っていなかった。

・I love my son like any other mother does.
 私も他の母親と同じで、息子のことを愛しています。

ポイントまとめ

基本的には、
・another は単数。「an other」
・other  は複数。 残り全部という意味。「the others」

使い分け(選択肢がたくさんある場合)
・another = 他のもう1つ
・other  = 残り全部
 

◆トップへ戻る
a:63536 t:4 y:2