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all, both, every, each 意味の違い、使い分け

今回は4つの形容詞 all, both, every, each の意味の違いと使い分けについて学習します。

all


all : 全体、全部

all は構成要素が全てそろった全体を考える場合、つまり、あるもの全体、グループ全体、部分もしくはメンバーを組織する全体を考える時に使われます。

表現例:
パン全部: all bread、all the bread、all of the bread
全ての本: all books、all the books、all of the books
全ての人々(皆): all people、all the people、all of the people

注意:
グループを頭において all を使う場合、そのグループは二人(二つ)以上のグループを意味します。例えば、このような言い方ができます。

例文:
・All green plants depend on light.
 全ての緑の植物には光が必要です。

・People all do something.
 誰でも何かを成し遂げます。

・He wanted all of the people to be there.
 彼はみんなにそこにいてもらいたかった。

 

both : 両方の

二人、あるいは二つの物について言うときは「両方の、双方の」という意味で both を使います。また both は、二人あるいは二つの事柄を指したりもします。

表現例:
both boys, both the boys, both of the boys
People both do something. / Things both do something.
のように表すこともできます。

例文:
・He can both ski and skate.
 彼はスキーもスケートもできます。

・Steve and Jack both laughed noisily.
 スティーブもジャックも大声で笑った。

every : どの~もみな

every はあるグループの構成要素全てのメンバーをさしているのであり、そのうちの何人かという意味ではありません。グループとして every と言う場合には、話す人は二人以上のメンバーを頭に入れていることになります。続く名詞は単数扱いとなります。

例文:
・I dream it every night.
 私はそれを毎晩夢に見ます。

・Every person is different.
 人それぞれです。

・Every room had to be cleaned.
 どの部屋もきれいにする必要があった。

each : それぞれの

each はあるグループにおける誰か、またはある物について述べる場合に使います。グループ構成の要素を個別に考えるときには、every よりも each のほうがふさわしいです。

ペアー(二人/二つから成る組み)の両方について言う時も each を使います。each は必ず単数名詞とともに用いられます。

People each do something. / Things each do something.
Each of them does something. のような表し方があります。

例文:
・It may be impossible to give each child a bicycle to himself.
 子供にそれぞれ自転車を与えることは不可能かもしれません。

・We each carried a pink marking pencil.
 それぞれがピンクのマーカーを持って行きました。

・There will be the benefit of the lower rates of tax for each of them.
 税金の軽減はそれぞれの人にとって利益になるでしょう。

・Each of the boys stood to earn as much as she used to.
 少年たちはそれぞれが、それまで彼女が稼いでいた分を稼ごうと立ち上がった。
 

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