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第28話:英単語には全て単数と複数がある?

中学生の時の英語授業のときに、名詞には単数と複数があって、その基本的な形としては、「語尾に s がつくと複数形である」とならいました。

その影響もあって、例えば「数学」の mathematics も、語尾に s がついているので複数形であると、長い間信じている人がいました。

複数形のないもの

ところが mathematics は単数であり、そしてこの語には複数形はないのです。いつ、どんなときに使われても、数学は mathematics なので
す。

・物理学  physics
・統計学  statistics
・政治学  politics
・体操   gymnastics

なども同様です。

これらの言葉には一つの共通項があります。
そう、単語の語尾がすべて -ics で終わっている単語だということです。

これらの単語ですが、もともとはラテン語やギリシア語で、科学や芸術が盛んだった時代の影響を受けた単語なのです。

英語とは異なる言語からの影響を受けたものであり、常に -ics で終わる単数扱いの少し異質な語として、現在に受け継がれているのです。

 

複数なのにsがつかないもの

通常、複数のものには s をつけますが、複数なのに s がつかない「数えられない名詞」というものもあります。

特に「こういう形のものが」という共通性のあるものではありませんので、少し扱うのが大変ですが、とにかくそのまま覚えていくしかありません。

常に単数で扱われるもの

この他、常に単数扱いされる英単語には、数多くのものをまとめて総称する単語があります。

news(ニュース)、information(情報)、advice(アドバイス)、
mail(郵便)、baggage(荷物)、furniture(家具)、homework(宿題)
cash(現金)、money(お金)などがそうです。

数えられない名詞

あえてその特徴を書くと、
・固形物ではない形のないもの(液体、練り状のもの)
・存在していないもの    (物質ではないもの)

よく考えるとたしかにその通りで、1個2個とは数えることができませんね。 

1)news, information, advice, homework, work, paper, fashion
2)travel, luggage, space, money, cash, mail, toothpaste
3)bread, butter, cheese, salad, milk, soup, juice, tea
4)rice, meat, fruit, honey, wine, beer

なぜか食事で出てくるものに多いですね。

複数表記できない名詞

数を表わす名詞の中には、複数表記できないものがあります。
そのような名詞の場合は、piece ofcup of などの特定の単語をつけて表現します。

例として、「水」の場合の複数表記はご存じの通り、
two glasses of water
というようになって、glass の部分が変化することになります。

・ケーキ : a piece of cake (a slice of)
・パン  : a piece of bread(a slice of /a loaf of)
・バター : three slices of butter
・コーヒー: two cups of coffee
・肉   : a piece of meat (a chunk of)

・ビール : a glass of beer (three bottles of /two cans of beer)
・砂糖  : a spoon of sugar(a lump of /six cubes of)
・蜂蜜  : fifty jars of honey
・紙   : a piece of paper(a sheet of)
・手荷物 : two pieces of luggage(five items of)

■関連ページ:<英単語小話
・第25話:英語では水もお湯も「ウォーター」
・第26話:driveは車の運転だけの単語にあらず
・第27話:customが複数になると習慣から税関に
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・第30話:アニメはanimationではない
 

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