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第16話:同意語、類義語について考える

 このサイトでは類義語を扱い、そしてそのニュアンスの違いについて
 学習をしています。

 しかし日本語の中で同じような意味を示す言葉として、「類語」や
 「類似語」、更には「同意語」や「同義語」など、たくさんの言葉が
 あります。

 これらは本当に意味が同じ言葉なのでしょうか?
 それらの中には違いがないのでしょうか?

 今回は、この部分について考えてみました。

類義語(るいぎご)

 同じ言語の中で単語の形は異なっているけれど、意味はお互いによく
 似ていて、その状況によっては代替することが可能となる2つ以上の
 単語。類語とも言われる。同義語に等しい。

同意語(どういご)

 ある文脈において相互に代替可能であり、その文脈に関して概ね同じ
 意味であると言われる2つ以上の単語。

同義語(どうぎご)

 「同義の語」で、言い方を替えると「義」=「意味」を同じくする語
 のことになります。

 従って、同義語は同意語と同じ意味となり、同義語を説明するのに
 同意語の単語がしばしば使われています。

 しかしながら「同意」の語ということですので、「同じ意味」の語だ
 けではなく、「同じ意見」や「同じ考え」、「同じような意思」を表
 わす語でもあると捉えられるので、同意語とは若干ニュアンスが異な
 ると理解するべきでしょう。

 「同」つまり「同じ」という場合、通常は「全く同じ」ことを意味し
 ますので、「同義語」といわれるいくつかの語の間には、意味の違い
 はないということになります。

 ところが実際には、異なる単語が使い分けられているのですから、
 それらの間には必ず何かの意味の違いが含まれていると考えられます。

 ものごとを理由なく複雑化する必要はないでしょうから、このことに
 は何らかの理由があるはずなのです。

 従って、「同義語」と言われているような複数の語の中にも、何らか
 の意味の違いがあると考えるべきなのです。

 このことより、「同じ」といっていながら微妙にニュアンスの違いが
 ある「同義語」は使わずに、「類義語」を使うようにしたのでした。

 「義」(=意味)を「類」(=近似)する「語」という意味なので。

同義語の例 

 例えば日本語での例ですが、よく出てくるのが「夜」と「晩」。

 何となくニュアンスが違うようには思うのですが、普段、これら2つ
 の言葉を同じ意味のようにして使っています。

 「今夜、一緒に飲みに行こう!」
 「今晩、一緒に飲みに行こう!」

 これらの文では、「今夜」と「今晩」を同じような意味として使って
 います。

 しかし、「夜」と「晩」は示すところの意味が違っているのです。

 「夜」は「昼夜(ちゅうや)」という言葉に見られるように、「昼」
 と対比して用いられる言葉です。

 つまり、1日を「日が出ている時間帯」と「日が沈んでいる時間帯」
 とに二分して、日が出ている方を「昼」、日が沈んでいる方を「夜」
 としたものなのです。

 一方「晩」の方はと言うと、「朝・昼・晩」という言葉にみられるよ
 うに、「朝」や「昼」と対比して用いられる言葉なのです。

 つまり、1日の中で
 「人が活動する時間帯」と「人が活動しない時間帯」
 に着目して二つに分け、

 さらに「人が活動しない時間帯」を
 「早い時間の方(=朝)」と「遅い時間の方(=晩)」
 に分け、合わせて3つに分けられたものなのです。

 従って当然、「夜食(やしょく)」と「晩飯(ばんめし)」とでは、
 そのニュアンスが異なってくるのです。

 それは、「夜」と「晩」との間にある、意味の違いが影響しているか
 らだということです。

 このように、「同義語」と言われていても、そこには何らかの意味の
 違いが存在するのです。

 英単語においても同じようなことがあるので、レベルアップしていく
 ためには、これらの類義語を正しく理解し、使い分けていく必要があ
 るということですね。

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