スポンサーリンク   トップ英単語小話ゴボウで捕虜虐待と告発に

第5話:ゴボウで捕虜虐待と告発に

 昔の古い話ですが、英語の単語がらみでとても面白い話があったので、
 ご紹介します。

 それは戦時中の話で、日本軍が捕虜収容所でイギリス兵の捕虜に木の
 根を食べさせたということで、捕虜虐待だと告発されたという本当に
 あった話です。

 けっこう有名な話のようですが、わたしが知ったのは最近で、むかー
 しの本を読んで調べものをしていたときに、コラム欄でこの記事を見
 つけたのでした。

その内訳は・・

 実は、その木の根というのは牛蒡(ゴボウ)だったのです。

 もしかすると、ゴボウを食べさせたというその日本兵は、大変優しい
 思いやりのある人だったかも知れません。

 ゴボウ


 「こんなにおいしくて、体にいいものはない。」
 「貴重な食料だけど、我々の分を減らしてでも、彼らに食べさせよう」
 と考えていたのかもしれません。

 ですから、そのときにゴボウについてちゃんと説明しておけば、あと
 で恨まれるようなことはなかったと思います。

 しかし、和英辞典でゴボウを調べて、それをそのまま話したのでは、
 おそらく良い結果は期待できなかったでしょう。

 なぜなら和英辞典には「burdock」と出ていて、「bur」は、イガのよ
 うなトゲトゲしたものを連想させます。イギリス兵でなくてもそんな
 もの食えるか、と言いたくなります。

 それで、もう少し具体的に言う必要があったのです。

具体的に説明する

 例えば、
 「これは日本でよく食べられている野菜の一つだ。」
 「木の根のように見えるけれど、そうではない。」
 「味も香りもいいし、また繊維が多いので、健康にも良い。」
 というように、説明するのです。

 ゴボウを使った料理の一つに柳川鍋があります。

 ご存知のように主役はドジョウですが、これも和英辞典に頼って説明
 すると、大きな誤解を招くことは間違いないでしょう。

 ドジョウ


 ドジョウは mudfish といいます。mud はドロですから、「ドロの魚」
 という意味になります。

 これをそのまま英語にして、
 「柳川鍋は、mudfish と burdock を煮た料理です」
 と説明したとします。

 何しろ、ドロとイガイガですから、そんなもの食えたものではない、
 と言われかねません。

直訳はときには注意!

 このように日本語の単語には、単純にそのまま英訳したのでは大変な
 誤解を招くというものが、いくつもあります。

 よく注意したいものですね。

 あることを説明するときには、うまく説明することができるというの
 はとても大切な能力だと思います。

 誤解を生まないよう言葉を選び、できるだけ簡単に要点を捉えて説明
 する・・・早くそのようになれるよう頑張りましょう!

 ■ほかの小話はこちらです
  ・第1話:日本で良く使う マイ~は誤解のもと
  ・第2話:「ナイーブ」と「naive」の違い
  ・第3話:William が Bill になる不思議
  ・第4話:本当の「ビジネスマン」はほんの一握り
  ・第6話:恐ろしい食べ物
 
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