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第45話:カモがネギを・・のカモは英語では何?

世の中にはお人好しでだまされやすい人間がいるものです。いつも、悪賢い人たちの格好のターゲットにされてしまうんですね。

また、ギャンブルが好きなんだけど、生来の勝負弱さがたたって、麻雀やカードなどで負け続けているという人もいます。

このような、いわゆる負け組に属する人を指して、日本語ではカモをその形容に使っています。

カモネギを背負ってやってきた」というような表現ですね。

鴨ネギ

では、英語ではこのようなカモにされる負け組の人のことを、何を使って例えているのでしょうか。

 

調べてみたら、とても興味深いことに、英語でも鳥の名前が比喩に使われていました。

ですが日本とは違って、カモではなくてハトpigeon)が使われていました。

ハト

He is regarded as a pigeon.
彼はハト(=カモ)だとみなされている。

というように使われています。

日本では、ハトは政治の世界などでハト派と呼ぶように、穏健な性質の象徴として登場します。

また、大きなイベントでは、平和のシンボルとして空に放たれるなど、良い意味で使われることの多い鳥です。

しかし、英語の表現においては、信用詐欺を pigeon drop と呼ぶことからも、ハトはだまし易い象徴としても使われているのが実際のところのようです。

カモと呼ばれるのもいい気がしませんが、ハトと呼ばれるのもあまり良いものではないですね!

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