トップ英単語小話「着ている」はwear、「穿いている」は?

第24話:「着ている」はwear、「穿いている」は?

日本語はとても表現が豊かな言語の一つですが、時としてその表現の豊かさが、英語を訳すときの妨げになることがあります。

その代表的な例が「wear」です。

例えば、「彼はたいてい青いシャツを着ている」は、
He usually wears a blue shirt.
と簡単に訳すことができます。

しかし、「彼はたいていいジーンズを穿いている」となった場合だと、「穿く」を指す動詞は何だったかなと、迷ってしまうことがあるのではないでしょうか。

正しくは、
He usually wears jeanes.
つまり、「穿く」も wear でいいのですね。

それだけではありません。

 

帽子などを「被る(かぶる)」のも「wear」ですし、靴や靴下を「履く」のも「wear」でいいんですよね。

さらには、腕時計やアクセサリー、メガネ、ネクタイなどを「つける」場合でも「wear」で良いのです。

wear の意味を「着る」とだけ覚えていると、少し分かりにくくなるのですが、
wear は一般的に「身につける」ものに対して、幅広く使われる言葉なんですね。

その上、ひげや髪の毛を「伸ばしている」などや、香水などを「つけている」という意味までカバーしている言葉なんです。

注意が必要なのは wear は身につけている状態をさすことです。

「彼はジャケットを着るところです」というように動作を指す場合は、
He is putting on a jacket.
となります。

この put on も、身につけるものなど一般に、幅広く使うことができる表現ですので、合わせて覚えておきたいものです。

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