トップ英単語小話「病院に行く」の表現は要注意!

第11話:「病院に行く」の表現は要注意!

家族や友達の体調が少しでも良くないと聞いたなら、すぐに
「病院に行ったら」
と声をかけることは珍しいことではありません。

それだけ「病院に行く」という言い方は、日本語の中ではごく普通の表現になっています。

個人の「医院」へ行くのも「総合病院」に行くのも、「病院に行く」という言い方をして、特に問題にはなりません。

ですが、「病院に行く」をストレートに英訳して、
・You'd better go to the hospital.
と英語のネイティブスピーカーに語りかけたならば、ちょっとした顔をされるのではないかと思います。

誤解の理由

それはなぜかと言うと、
「病院に行った方がいいよ」

といったつもりでも、
「入院した方がいいよ」

という意味に解釈されてしまうからです。

こういう場合は、
go to the hospital
ではなく、

go to see the doctor
という表現にするべきなのです。

この言い方をすることで、「診察を受ける」という意味になるからです。

 

アメリカの診療システム

また、「診療を受ける」という程度の意味合いを出したい場合は、hospital という言葉は使わない方が良いのです。

アメリカなどでは、最初に診療を受けるところは入院施設のない physician's officeclinic です。

入院施設がある hospital には、そういったところからの紹介で通うようなシステムになっているのが普通だからです。

なので、いきなり hospital と言われると、ギョッとしてしまうとい
うことなのです。

■他の小話はこちらです
・第8話:フットボールとサッカー、ムービーとシネマ
・第9話:イギリス英語とアメリカ英語の違い
・第10話:「美味しい」という表現の使い分け
・第12話:「オタク」が英語になった
・第13話:女性からもらいたくない手紙 Dear John letter
 

◆トップへ戻る
a:44212 t:1 y:6